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ステロイド(副腎皮質ホルモン薬)

私のかかりつけの獣医師は、イヌがかゆがる時には3週間おきに副腎皮質ホルモン薬の注射を打つとよい、言います。これによる副作用を心配しています。どうしたらよいのでしょうか。

副腎皮質ホルモンはステロイドの一種で、抗炎症作用があることが広く知られています。そのため、各種の悪性腫瘍や自己免疫病の治療に使われ、アレルギーにともなう皮膚のかゆみを抑えるのにも用いられています。
しかし、かゆみを抑えるのはわずかな期間です。そして、それよりも重大な副作用が発生することがあります。残念ながら、この副腎皮質ホルモン薬が必要以上に使われすぎる傾向があります。副腎皮質ホルモン薬を用いずにかゆみをコントロールすることが、すべての動物にとっての理想的な形でしょう。

副腎皮質ホルモン薬は、体中に影響を及ぼします。筋肉、皮膚、肝臓、腎臓、あるいは甲状腺にもすべて、副腎皮質ホルモンが行きわたります。副腎皮質ホルモンは免疫力を低下させ、感染症やそのほかの病気と闘う力を奪ってしまいます。最もよく見られる副作用は、頻繁に排尿するようになることです。

副腎皮質ホルモン薬を頻繁に与えすぎたり、あるいは多量に投与すると、医原性のクッシング症が発病します。
クッシング症のイヌは、食欲が低下し、いつものどが渇いて大量に水を飲み、頻繁に尿意をもよおします。腹部がふくれて肝臓が肥大し、毛が抜けて部分的にはげます。通常毛が薄くなって乾燥し、皮膚は薄く力がなくなり、青あざができやすく、皮膚炎を起こしやすくなります。
また、筋力が落ちて、力がなくなることもあります。早期に発見されないと、クッシング症は死に至る重病です。

幸い、この危険な副腎皮質ホルモンを使用しなくても、かゆみを抑えることは可能です。必須脂肪酸、ボラージュ油、海性脂質、レシチンを含んだフードサプリメントは、数週間で劇的な効果が現れます。これらの成分のひとつだけでは効果は得られませんが、混合して用いることで効きめを発揮します。
抗ヒスタミン薬も、アレルギーにともなうかゆみに効果があります。適切なフードサプリメントと同時に用いることで、よりいっそうの効果が期待できます。

ティーツリーオイルは、アロエ、カミツレ油といった抗炎症生薬を配合したスプレーやシャンプーは、皮膚炎を鎮め、素早くかゆみを抑えます。リドカイン、ハイドロコルチゾンといった局所麻酔薬は、皮膚に対して刺激が強く、逆に悪化させることがあります。ちょうど、手にできが傷にアルコールを塗り、その痛さに飛び上がるようなものです。
ティーツリーオイル、アロエ、カミツレ油の混合剤は、かゆみ、痛みを抑えると同時に、抗炎症、抗菌作用があり、患部を清潔に保ちます。

副腎皮質ホルモン薬を使わずにかゆみを抑えるため、次のような方法が獣医大学で研究され、一般の動物病院の臨床試験でも証明されています。
その方法とは、フードサプリメント(必須脂肪酸、ボラージュ油、海性脂質をふくんだもの)を食事に加え、同時に天然成分配合のナチュラルシャンプー、コンディショナー、スプレー(ティーツリーオイル、アロエ、カミツレ油を含んだもの)を同時に使用することです。化学成分が配合されているシャンプーは、いたずらに動物のかゆみを悪化させることになりかねません。>>食物サプリメントもご覧ください

Dr.トーマスの家庭獣医療相談室」より

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